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2022.08.05

ポーランド司法の「後退」

毎日新聞 2022/5/26 06:57(最終更新 5/26 10:48)
ポスト「民主主義」の世界
司法と政治の微妙な関係、各国の事情は 日本の最高裁は保守的

ソ連ないし」ロシアが絡むと、私が対応したメディア記事が吹っ飛ぶという慣例がまたも・・・・。
 生まれて初めてメディアに出たのが、北大に移籍して2年目の1983年9月。
 地方自治(法)に関してNHKからテレビ取材を受けました。当時は、まだ軽いビデオはあまりなかったので、法学部棟3階の廊下で顔写真撮影。
 夕方の全道向けで放映のはずでした。
 その日、大韓航空のボーイング747(フライト・ナンバー 007)がソ連領空を侵犯したということでソ連防空軍の戦闘機により撃墜されました(いわゆる大韓航空機撃墜事件)。この大事件の影響で、札幌放送局などでは、ニュース記事は消滅。後に聞いたところでは、室蘭放送局の地域のみで報道されたとのこと。本人は、見ていません。
 今回、毎日新聞に載ったポーランドの司法の「後退」についての原稿は、この2月23日(水)までに確定。その後、3月23日(水)にデスク段階でも最終稿となっていましたが、ロシアの侵略戦争でまたもや延期に延期。。
 
 2022年5月26日付けで、毎日新聞(現時点では)WEB版に載りました。結局、本紙には載ったかどうかは不明です。今回も、ソ連やロシアのせいで、こういうことになってしまいました。私のコメントは、こちら
 記者はイスラエルのエルサレム駐在の方。そして、この2月から、数か月、ポーランドに派遣され、ウクライナ国境近くから、連続の記事を発信されておりました。現在は、イスラエルに戻っておられます。
 ポーランドは、ウクライナ支援の前線基地みたいに見えて「正義派」的に報道されていますが、この記事では、ポーランド自体の政治・司法に歪みが見られ、それが少なからず旧東欧圏でも広がっているという話。私がかつて『月刊司法改革』でドイツの裁判官に書いてもらったイタリア司法機構モデルが壊れかけている・・・という皮肉な内容になりました。何でも、正義か反正義か、良いか悪いか、進んでいるか遅れているか、の二者択一基準では判断できない・・・という一事例でしょうか